毎朝、今日やるべきことをToDoリストに書き出している。 それなのに、夕方になると、リストのほとんどにチェックが入らないまま、今日も残業…。
「タスクを書き出しているのに、なぜか仕事が終わらない」
もし、あなたがそんな日々を繰り返しているなら、その原因は、あなたの能力や努力不足ではありません。問題は、タスクの「書き出し方」そのものにあるのかもしれません。
この記事は、「やることが多すぎる」と途方に暮れているあなたのための、実践的な思考整理ガイドです。機能しないToDoリストを、あなたの仕事を確実に前に進める**「最強のナビゲーションシステム」**に変える方法を、3つのステップで解説します。
- なぜあなたのToDoリストが、ただの「願望リスト」で終わってしまうのか、その理由がわかります。
- “終わらないタスク”を“終わるタスク”に変える、具体的な「書き出し方の3原則」が身につきます。
- 整理したタスクを管理するための、便利な無料ツールと、さらに学びを深めるヒントが見つかります。
なぜあなたのToDoリストは“ただの願望リスト”で終わるのか?
まず、あなたのToDoリストを眺めてみてください。そこに、以下のような言葉が並んでいませんか?
A社対応資料作成会議の準備メール返信
これらは一見、タスクのように見えます。しかし、これらは「行動」ではなく、ただの「概念」や「プロジェクト名」です。
人間の脳は、具体的で、すぐに取り掛かれるような明確な指示がないと、「何をすればいいんだろう…」と考え込んでしまい、行動へのスイッチが入りません。「A社の対応」と書かれていても、「対応って、具体的に何をするんだっけ?メール?電話?」と考え始めた瞬間に、やる気は削がれ、無意識に後回しにしてしまうのです。
あなたのToDoリストが機能しないのは、それが「やるべき行動リスト」ではなく、「やらなければいけない、気になることリスト」になってしまっているからなのです。
【保存版】“終わらないタスク”を“終わるタスク”に変える「3段階・書き出し術」
では、どうすれば「行動できるタスクリスト」になるのでしょうか。どんなに大きく見える仕事も、以下の3段階で分解・翻訳することで、驚くほど手軽な「終わるタスク」に変わります。
段階1:タスクを「動詞」で書き、具体的な「行動」に翻訳する
まず、すべてのタスクを「〜を、〜する」という、具体的な「行動」を表す言葉に書き換えます。
- NG例:
資料作成 - OK例:
〇〇プロジェクトの提案資料を、PowerPointで修正する - NG例:
A社対応 - OK例:
A社の〇〇さんに、見積書の件で電話する
このように、「何を」「どうする」を明確にするだけで、脳は迷うことなく、次にとるべきアクションを理解できます。
段階2:「見積もり時間」を書き加え、現実的な計画を立てる
次に行動レベルまで分解したタスクに、「(〇〇分)」という形で、かかる時間を見積もって書き加えます。
- 例:
A社の〇〇さんに見積書の件で電話する(10分)提案資料をPowerPointで修正する(45分)経費精算のレシートを3枚貼り付ける(5分)
時間を見積もることで、「これは思ったより大変そうだ」「これはすぐに終わりそうだ」という判断ができ、1日のスケジュールに現実的に組み込めるようになります。最初は見積もりがズレても構いません。この作業を繰り返すことで、あなたの時間感覚はどんどん磨かれていきます。
段階3:「最初の2分」でできる、超具体的な一歩目を設定する
「提案資料を修正する(45分)」というタスクも、疲れている時には少し重く感じます。そこで、そのタスクを完了させるための、「最初のたった一つの物理的な行動」を明確にします。
- タスク:
提案資料を修正する(45分) - 最初の一歩:
→ まずは、修正依頼のメールを探して開く(2分)
どんなに大きなタスクも、「2分で終わる最初の一歩」まで分解できれば、心理的なハードルは劇的に下がり、「とりあえず、これだけやるか」と、スムーズに行動を始めることができるのです。
そのリストを最強の“相棒”にするためのツールと、次の一歩
こうして分解された「終わるタスク」は、あなたにとって最強の武器になります。ここでは、その武器を管理し、さらに思考を深めるためのヒントをご紹介します。
タスク管理を加速させる無料ツール
書き出したタスクは、手帳でも付箋でも構いませんが、デジタルツールを使うと、並べ替えや完了チェックが非常にスムーズです。
- シンプルなリスト管理なら:
Microsoft To Do/Google ToDo リスト- PCでもスマホでも使え、基本的なリスト管理やリマインダー設定に最適です。
- 進捗状況を視覚的に管理したいなら:
Trello- 「未着手」「作業中」「完了」といったレーンにタスクカードを動かして管理するカンバン方式のツール。チームでの共有にも便利です。
「全部大事に見える…」優先順位の壁を越えるには
タスクを分解しても、「どれから手をつければいいか分からない」という場合は、「緊急度」と「重要度」の2つの軸でタスクを分類する「時間管理のマトリクス」という考え方が役立ちます。「今やらないと、誰かが困るか?(緊急度)」、「これをやれば、将来の自分やチームが楽になるか?(重要度)」という視点で、タスクを眺めてみましょう。
さらに学びを深めるために
今回ご紹介した「頭の中の気になることをすべて書き出し、具体的な行動に分解する」という考え方は、GTD(Getting Things Done)という、世界的に有名なタSQL管理術の基本思想です。GTDは、ストレスなく生産性を上げるための非常に体系的なメソッドです。この全体像を知ることで、あなたのタスク管理術はさらに洗練されるでしょう。
まとめ|“書き方”を変えれば、あなたの一日が変わる
仕事が終わらないのは、あなたの能力や時間のせいではありません。それは、山のように見える仕事を、登れる階段に変える「技術」を知らなかっただけです。
「動詞」に分解し、「時間」を見積もり、「最初の一歩」を明確にする。 この習慣が、あなたを「仕事に追われる人」から、「仕事をコントロールする人」へと変えていきます。
まずは、あなたが一番「面倒だ」と感じて後回しにしているタスクを一つだけ、この3段階の書き出し術で分解してみませんか?


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